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かっこうが鳴き始めると。

2013年5月29日


<八ヶ岳南東麓、野辺山高原にある別荘分譲地「花野辺ガーデンビレッジ」からの ご案内>
野辺山 天文台
野辺山の春、今、かっこうが鳴き始めました。

かっこうが鳴き始めると豆の種を植える時期だ、そう農家のお年寄りは言います。
かっこうが鳴き始めたらもう霜が降らないということなのですね。

その土地、地域で生まれた季節のことばがあります。
そういった季語を「地貌季語」ちぼうきごと言うそうです。
信州大学名誉教授、宮坂先生が提唱する地域の大切な言葉。
山のぶなの木の根元がドーナツ型に明き、いち早く雪解けが始まる。
信州ではこれを「木の根明く」と言います。
木のいのちの逞しさや自然の摂理の確かさを感じさせる
季節の発見である。と先生は言います。

信州は以前養蚕が盛んで、今も畑のあちこちに桑の木が残っています。
そろそろ甘酸っぱい桑の実が実り始めます。

桑の実も季語、夏の盛り「仲夏」。
実際は晩春、あるいは初夏に味わえます。
ちなみに桑の芽、芽桑、山桑、桑畑、蚕、夏桑も季語。

地域の季節の移り変わり、農業との関わり、
長い経験の中で生まれた言葉を大切にしたい、
とかっこうの鳴き声が響く野辺山です。

ここでかっこうの鳴き声を聞けます。
http://www.youtube.com/watch?v=S4PU0Pvv9SY